2015/07/02
吸入ステロイド薬は、患部にとどまり全身に吸収される量が少ないため、副作用はカンジダぐらいというのは大嘘です
喘息や、肺気胸、気管支炎に使われるのステロイド吸入薬の危険性について書いています。
当然ですがステロイドというのは、免疫抑制剤ですから、
命にかかわる感染症が多い呼吸器に使う場合、
重篤な感染症が増えるのではないかという懸念が出てきます。
私が主に調べていた2012年ごろにはまだこのような情報は少なかったのですが、
いろいろ問題が明るみに出て来たようですね。
=============================引用はじめ(抜粋)
吸入ステロイドの肺炎リスクについて
[医療のトピック]
http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2013-11-08
実験的なデータとしては、
フルチカゾンはブデソニドに比べて、
細菌に対するマクロファージという免疫細胞の機能を、
10倍強く抑制する、
という報告があります。
更にはフルチカゾンは脂溶性が強く、
肺の局所の機能が低下しているCOPDの患者さんでは、
より長期間気道粘膜に貯留するので、
そこで局所の免疫機能を、
長期間に渡り抑制するのではないか、
という推測もされています。
============================引用終わり
ステロイドが感染症の危険性を高めるというのは当然の話なので、
そこは割愛しましたが、
吸入ステロイドの売り文句、
「ステロイドが患部にとどまるから、全身性の副作用はない」
これがかえって、恐ろしい感染症にかかりやすい状況を作っている
という皮肉な結果になっているようですね。
気管支炎や肺気胸など感染症があるかもしれない人以外の、
ぜんそくの人ではどうかというと、
これもやっぱり駄目ですね。
=========================引用はじめ(抜粋)
喘息の患者さんにおける
吸入ステロイドの肺炎リスクについて
[医療のトピック]
http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2013-12-09
吸入ステロイドの使用量と比例する形で、
喘息の患者さんにおいても、
肺炎や気管支炎などの下気道感染症の、
発症リスクは増加していました。
1日1000μg以上という高用量の使用においては、
未使用と比較して患者さんの下気道感染症もしくは肺炎のリスクは、
2.04倍に有意に増加していました。
この気道感染のリスクの増加は、
フルチカゾン、ブデソニド、ベクロメタゾンの、
いずれにおいても認められましたが、
COPDの場合と同様、
フルチカゾンにおいて他剤より明確に高い傾向を示しました。
==============================引用終わり
感染症にかかっていないと思われる人でも、感染症にかかりやすくなる。
これも当たり前でしょうね。
私たちは、無菌室で生活することはできません。
常に、細菌やウイルスの混ざった空気を呼吸しているのですから…(苦笑)
こちらには、結核やインフルエンザに関して書かれています。
吸入ステロイドは気道から体内に吸収される。
全身性ステロイドと同様の作用があり
全身免疫系への影響があるのでは、と書かれています。
副作用がないどころか、ダブルパンチになりかねません。
(ICSとはステロイドのことです)
=============================引用はじめ(抜粋)
【文献】吸入ステロイドを使用する
COPD患者では結核リスクが
2倍以上増加する;メタ解析
■ICSと感染症に関するメタ解析がChest誌に報告されたので紹介します.
COPD患者における吸入コルチコステロイドの使用と結核およびインフルエンザのリスク:無作為化比較試験のシステマティックレビューおよびメタ解析
http://drmagician.exblog.jp/21662608/
■これらの結果から考えても,ICS使用によってそれなりの量が気道から体内に吸収され,全身性ステロイドと同様の作用を発現している可能性はおおいに考えられ,全身免疫系への影響の懸念もでてくるわけである.ここにCOPD患者の気道クリアランス低下という非特異的かつ物理的免疫機能低下という特徴があわされば,結核がICSを使用するCOPD患者で増加することは納得がいくところではある.
(2014-02-09 15:22)
============================引用終わり
フルタイド(アドエア)は危険だから経口ステロイドに変えてもらうようにと書いている、
こちらは間違っていないようです。
フルタイドは危険
あわてて中止や他に変更も危険
副腎機能を測定のうえ、
慎重に安全なものに変更を
http://www.npojip.org/sokuho/040409.html
何度も書いているんですが、フルタイド(アドエア)に使われているステロイドは、
飲み薬に匹敵するほど、効力が強いです。
当然副作用も強いと考えるべきでしょう。
吸入薬の量は飲み薬の100分の1などと書いてあるサイトもありますが、
それも言い訳でしょう。
量が100分の1でも100倍の効力を持つステロイドを使ってあるのであれば、
副作用に変わりはありません。
それから、
喘息や気管支炎でなければ安心というものではありません。
今は鼻炎、花粉症でもステロイド点鼻薬、吸入薬、
経口ステロイド、注射薬などが使われています。
一応鼻炎、花粉症では、長く続けるということはないかもしれませんが、
一時的にでも、免疫が低下するのは確実です。
当ブログの過去記事(2011年)からです。
http://aoamanatu.blog.fc2.com/blog-entry-145.html
==============================引用はじめ
2011*11*15 Tue
12:14
「まじ、やばい」 JOYの結核
またまたまた、朝日新聞「患者を生きる」からです。
感染症 JOYの結核:1 せき10カ月「まじ、やばい」
http://www.asahi.com/health/ikiru/
=============================引用開始
1カ月ほどせきが続いたため、昨年6月、東京都内の耳鼻咽喉(いんこう)科クリニックを訪れた。鼻とのどをつなぐ上咽頭(いんとう)に炎症があり、薬を霧状にして吸入する治療を受けた。「のどを潤すように」と言われ、こまめにケアを続けた..
2月下旬、大阪での収録の帰りに、マネジャーに伝えて都内の病院の救急外来に行った。ひどい寒気でぶるぶると震えが止まらない。立っているのもやっとで、「はあ、はあ」と息が上がった。頭痛もあった。インフルエンザを疑い、検査を受けたが、診断は「風邪」だった。日曜日に別の病院を訪ねたが、同じ診断だった。点滴を受け、翌日から仕事に戻った。
===========================引用終わり
「まじ、やばい」のは病院のほうでしょう。
まず、医者は結核を誤診していますね。
結核は若い人に多いんですよ、
ハリセンボンでしたか、ありましたよね。
タレントでも、長期休暇とかとってる人は結核の人も居るといううわさですよ。
以前から日本では結核が多いんです。
これは先進国である、日本としては非常に恥ずかしいことであると、
以前から言われていたことなんです。
ですから、この最初の耳鼻咽喉科で処方された、吸入薬がまず問題になるでしょう。
もしもステロイドの吸入薬だと、
結核には禁忌です。
風邪と診断されても、ステロイドを処方されることがあるので要注意です。
この新聞記事では、それらの薬が何であったか、明記しない限り、
前回のインフル脳症の記事と同様、まったく意味を成さない、記事であるといえます。
ステロイド、抗がん剤、がんなどの手術、免疫力を弱める医薬品や医療行為は、
結核の発病の原因となりうる、可能性があります。
私たちは結核菌に感染してもほとんどの人は発病しません、
何かの事情で免疫力が下がったときに発病するそうです。
http://www.otsuka.co.jp/disease/kekkaku/kekkaku03.html
私もずいぶん何年も前に、どうして結核が多いのか、少し調べてみましたが、
わざわざ免疫力を下げるような行為・・・これしか考えられません。
前回の記事でも書きましたが、昔は栄養状態、衛生状態も悪く、
アルミサッシも、羽毛布団もなかったのです。
隙間風の多い木造住宅で、寒い地方でない限り、火鉢で暖房して暮らしていたのです。
今はそうではありません。
もうひとつ、結核といえばBCGですね。
これもインチキです。
私の子どもの頃は、毎年ツベルクリンをやっていました。
私は毎年陰性で、BCGをやっていました。
当時の説明によれば、BCGをやることによって、免疫が出来、陽転する。
その場合はBCGをやらなくて、レントゲンを撮るとのことでした。
毎年毎年、BCGをやっているのに、
中学になってもちっとも免疫が出来てないじゃないか~!!
こんなもんインチキだ~って子供心に思っていましたね。
多分陽転は、自然感染でしょう、感染したって、発病しませんから・・・
私は、結核菌なんかその場で瞬殺ですよ(・・・ということにしておきましょう)
さすがに今はツベルクリンはやっていない。インチキがばれますから。
================================引用終わり
(結核菌はBCGによってまき散らされたのではないかという説もありますね)
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コメント
No title
ステロイドは酷い薬品ですね。出す医師も酷い。
無知であればあるほど
知らないうちにステロイドを体に入れていそう・・・。
そう思っていて、ふと思い出しました。
今から二十数年前、十代後半の頃に
お尻に花粉症を止める注射を1回しました。
みごと花粉症はピタリと止まりました。
たぶん、というか「絶対アレだろう?」って思いますよね。
そんな効き方する薬剤ってステロイドですよね。
「あんなに効くのに花粉症の治療の主流にならないのって変ね」とのんきに思っていました。
危険だから花粉症緩和の主流になれないだけですよね、きっと・・・。
えらいことしてたなと、後悔です。
2015/07/03 22:01 by まいろ URL 編集
No title
私は美容商品の口コミ情報を配信していますのでよかったら相互リンクしていただけたら嬉しいです♪
また、遊びに来てください♪
2015/07/03 23:33 by haruka URL 編集
No title
1回の注射で効くのは、”アレ”が疑わしいですね。
ネットでは、ステロイド注射は危険という情報も見られますが、
保険適用であり、比較的安価らしいので、
知らず知らずのうちに打ちゃった人、は多いのではと思います。
2015/07/04 07:44 by フォーミディブル URL 編集
No title
ご訪問ありがとうございます。
今のところ商品のご紹介サイトは、リンクをさせていただいておりません。
申し訳ありません。
2015/07/04 07:47 by フォーミディブル URL 編集
No title
私はアトピー、気管支喘息を患っています。
アドエアは約5年前に通院している医師から勧められました。
ステロイド含有、副作用の説明は一切ありませんし、吸わなければ1週間で体から排出されるというので私も特に気にしませんでした。。
アトピーは手足体に部分部分に出る程度、顔に出ることは無い状態。
ステロイドの塗り薬を皮膚科から処方されていましたが、部分に塗る程度で
塗るのも忘れるぐらい適当なものでした。
最初の1年は1日2回、2年から数ヶ月前までは1日1回と使用。
2015年の夏から胃腸の調子が崩れアトピーが悪化、10月、12月に顔にカポジ発症で悲惨でした。2016年1月から節々が痛すぎて休職、2週間入院しました。
ステロイドが悪いっていうのはなんとなく知っていましたが、何がどう悪いのか知らず、入院の暇もあって調べたら出るわ出るわステロイドの害悪、ステロイドの怖さを知らない医者、ステロイド依存症皮膚炎(自分のアトピーはこれに該当と思われる)。当サイトの情報はとてもありがたい。
入院前までは2,3日に1回使用していたので、コントロール出きるだろう、胃腸がだいぶ改善されたので大丈夫と決意しアドエア不使用を決め、今で10日程度。
朝と夜、冷えたら背中殴られたみたいになるけどまあ耐えられる。
3ヶ月で何もしなければひと段落だけど、リバウンドが怖いwwが希望が見える今だから耐えられるはず・・・・ですよね?
2016/02/10 21:35 by URL 編集
No title
入院までされましたか、大変でしたね。
どうかお大事になさってください。
偉そうなことを書くのは本意ではありませんが、
医者も知らないのかもしれません。
製薬会社のセールスマンは、
自社の製品の欠点なんか言わないだろうし、
患者もわざわざ医者に処方のクレームなんてつけてないで
さっさと転院するしょうから、
医者は勉強する機会がないのでしょう。
私も、ステロイドが嫌だと言えば、
病院では変人扱いで相手にされないから、
ことらが折れるより仕方がないと、だんだんわかってきました。
2016/02/11 10:02 by フォーミディブル URL 編集
No title
職場復帰して何人かに話ししたところ、皮膚科ではかぶれ、あかぎれ等にも
ステロイドを処方すると聞きました。
塗ってすぐ症状は収まるが、数日後にぶり返す。数ヶ月たっても治らないので
中止したところ2週間で元通りになったとのこと。
追跡調査をして欲しいものです。
無理でしょうけど。
2016/02/11 20:43 by 2/10に書いた者 URL 編集
No title
>職場復帰して何人かに話ししたところ、皮膚科ではかぶれ、あかぎれ等にも
ステロイドを処方すると聞きました。
そうですか、
あかぎれなんて、冷やさないようにするしかないってわかっているのにね。
今はちょっとした症状でもストロイドを処方するようですね。
ステロイドさえあれば、医者ができてしまう・・・っていうぐらい
何にでも使われているようです。
いや、ステロイドを取り上げたら医者は何もできないというべきでしょうか。
2016/02/11 21:47 by フォーミディブル URL 編集