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魂の行き来する道筋

魂の道筋 塞いではならない

今朝の朝日新聞に村上春樹さんの寄稿が載っていました。
長いので、エッセー部分は後半だけですが、コピーを張ります。

============================引用はじめ(抜粋)

村上春樹さん寄稿 領土巡る熱狂「安酒の酔いに似てる」
[掲載]2012年09月28日

 作家の村上春樹さん(63)が、東アジアの領土をめぐる問題について、文化交流に影響を及ぼすことを憂慮するエッセーを朝日新聞に寄せた。村上さんは「国境を越えて魂が行き来する道筋」を塞いではならないと書いている。
 日本政府の尖閣諸島国有化で日中の対立が深刻化する中、北京市出版当局は今月17日、日本人作家の作品など日本関係書籍の出版について口頭で規制を指示。北京市内の大手書店で、日本関係書籍が売り場から姿を消す事態になっていた。
 エッセーはまず、この報道に触れ、ショックを感じていると明かす。この20年ほどで、東アジアの文化交流は豊かになっている。そうした文化圏の成熟が、尖閣や竹島をめぐる日中韓のあつれきで破壊されてしまうことを恐れている。
 (村上さんの寄稿エッセーは以下)

        ◇
    
 領土問題が実務課題であることを超えて、「国民感情」の領域に踏み込んでくると、それは往々にして出口のない、危険な状況を出現させることになる。それは安酒の酔いに似ている。安酒はほんの数杯で人を酔っ払わせ、頭に血を上らせる。人々の声は大きくなり、その行動は粗暴になる。論理は単純化され、自己反復的になる。しかし賑(にぎ)やかに騒いだあと、夜が明けてみれば、あとに残るのはいやな頭痛だけだ。
 そのような安酒を気前よく振る舞い、騒ぎを煽(あお)るタイプの政治家や論客に対して、我々は注意深くならなくてはならない。一九三〇年代にアドルフ・ヒトラーが政権の基礎を固めたのも、第一次大戦によって失われた領土の回復を一貫してその政策の根幹に置いたからだった。それがどのような結果をもたらしたか、我々は知っている。今回の尖閣諸島問題においても、状況がこのように深刻な段階まで推し進められた要因は、両方の側で後日冷静に検証されなくてはならないだろう。政治家や論客は威勢のよい言葉を並べて人々を煽るだけですむが、実際に傷つくのは現場に立たされた個々の人間なのだ。
 僕は『ねじまき鳥クロニクル』という小説の中で、一九三九年に満州国とモンゴルとの間で起こった「ノモンハン戦争」を取り上げたことがある。それは国境線の紛争がもたらした、短いけれど熾烈(しれつ)な戦争だった。日本軍とモンゴル=ソビエト軍との間に激しい戦闘が行われ、双方あわせて二万に近い数の兵士が命を失った。僕は小説を書いたあとでその地を訪れ、薬莢(やっきょう)や遺品がいまだに散らばる茫漠(ぼうばく)たる荒野の真ん中に立ち、「どうしてこんな何もない不毛な一片の土地を巡って、人々が意味もなく殺し合わなくてはならなかったのか?」と、激しい無力感に襲われたものだった。
 最初にも述べたように、中国の書店で日本人著者の書物が引き揚げられたことについて、僕は意見を述べる立場にはない。それはあくまで中国国内の問題である。一人の著者としてきわめて残念には思うが、それについてはどうすることもできない。僕に今ここではっきり言えるのは、そのような中国側の行動に対して、どうか報復的行動をとらないでいただきたいということだけだ。もしそんなことをすれば、それは我々の問題となって、我々自身に跳ね返ってくるだろう。逆に「我々は他国の文化に対し、たとえどのような事情があろうとしかるべき敬意を失うことはない」という静かな姿勢を示すことができれば、それは我々にとって大事な達成となるはずだ。それはまさに安酒の酔いの対極に位置するものとなるだろう。
 安酒の酔いはいつか覚める。しかし魂が行き来する道筋を塞いでしまってはならない。その道筋を作るために、多くの人々が長い歳月をかけ、血の滲(にじ)むような努力を重ねてきたのだ。そしてそれはこれからも、何があろうと維持し続けなくてはならない大事な道筋なのだ。
     
==============================引用終わり
murakami01[1]


私はあまり、村上さんの小説は読んだことがありませんが・・・

村上さんが恐れるほどのことはないと思いますよ。
報復的行動なんてとらないと思います。

2ちゃんねるなんか、見ていても冷静ですよ。
これはもう、外交の問題とか国境の問題とか、ではなく
中国の国内の問題だと、皆さん思っているんじゃないですか??


これらの海域に価値があるかといったら、無いでしょう。、
たしかに、魚はいるかもしれないし、エネルギー資源が眠っているかもしれません。
それだけのことでしょう。
それを国境争いという命の無駄と引き換えにできるほどの価値はないのは当然です。

本当に経済のことや資源のことやエネルギーの枯渇を心配する人が、
(仕事をしないで)破壊活動をしたり、
無駄な燃料を使って、わざわざ、嫌がらせをしに行ったり来たりはしないでしょう。


中国は文化大革命のようなことはしないほうがいいと思います。
退化はやめたほうがいい。

激しい貧富の格差や、地方と都市部との格差がどうしようもないんだと思います。
もちろん経済だけでなく、文化の面でも、
日本のようには、どうしてもなれない・・・

そういう点では、日本ではどんなに地方に住んでいようと、
世界中の本が読めるのはありがたいです、
ネットが無かった20年も前に。
東京へ行った折に、神田神保町へ立ち寄って、
アリスミラーの本を何冊も買って、リュックに詰めて、
新幹線で帰ったことを懐かしく思い出しました。
文化は政治をも超えます変えます。

20101208144458[1]


ウィキペディアより、文化大革命
http://ja.wikipedia.org/wiki/文化大革命

(画像は記事とは、関係ありません)
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