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この国は、経済以前に人間的に破綻(はたん)しているから始末が悪いんだよ

特養見学についての記事は、次回にします。


7月13日、朝日新聞朝刊
2013参院選 日本の現在地 ㊤に、
五味太郎さんのご意見が載っていたので、
なつかしくなって、引用してみました。
(ちなみに蓮池透さん、中村うさぎさん、熊坂義裕さん、小谷野敦さん、
のご意見も、ネットで無料で読めますので読んでみてください。)

gomi_taro2-thumb[1]



===============================引用はじめ

 ■安定求め、失われた自発性 
                   絵本作家・五味太郎さん

 東京都議選の投票率、低かったよね。少しはいい社会になってきたんじゃないかな。選挙って、今見ているテレビを消してまで行くほどの価値があるのか。たくさんの人がそう思い始めただけでも前進だよ。無関心というのもふくめてさ。

 「選挙に行かなくては」なんてしたり顔で言う人は、実は民主主義を理解しているポーズをしているだけ。民主主義の根幹って選挙に参加することじゃない。「個人が意見を言える」ってことなんだよ。投票箱に「清き一票」を入れるのが本当に意見を言えていることになるのか?

 どうすれば、みんなが自発的に政治に参加するのか。もう選挙じゃないでしょう。新しいシステムを考える時に来ている。それでも国政選挙をやるなら、例えば1人に10票投票権を与えろ、って言うのはどうかな。

 10票あれば「オレはこの人に7票、あの人に3票」とか案配できる。強く推したいヤツがいればその人に10票全部、あるいは3票使って7票は棄権なんていうのもあり。そうすれば自分の政治への気持ちを、今よりは細かく表現できるんじゃないかな。

 そもそも近代国家の民主主義ってやつは、おとなしく税金を支払う納税者を育てることが基本なんだよ。そのためにあるのが学校教育。子どもたちに、自分の欲求を殺して時間割りに従うことを強制し続ける。それによって、自発性に基づいて動く動物というよりは、「自分は環境に適応し、納税という義務を遂行するべき立場」と思い込む植物みたいな人間を作り上げてきたんだ。

 それが行き過ぎて、今じゃみんなが、みなし公務員みたいになっちゃった。「どう生きれば楽しくなるか」なんて考えず、楽をして生活を安定させることだけ求める。自分の言いたいこと、やりたいことじゃなくて、周囲から期待される答えだけを必死に探している。でも、みんなが本当に飛びつくおもしろさ、新しいことって、それぞれの内側にある自発性からしか生まれないんだよ。

 オレはそういう流れとは別に、自分の好きなことだけやって楽に生きていたり、生きていけるようにややがんばったりしている。

 この国は、経済以前に人間的に破綻(はたん)しているから始末が悪いんだよ。だからと言って、希望とか明るい社会とか、安易に求めない方がいい。ましてや「政治が私たちを幸せにしてくれる」なんて期待するのはやめておいた方がいい。それって「いつか理想のパートナーが現れて自分を幸せにしてくれるはずだ……」とずーっとぼんやり考えている間抜けな男女とそう変わらないよ。

 オレは、みんなもっと迷って悩んで痛みを感じた方がいいと思っている。迷うべきことや悩むべきことがこんなにもある世の中だし、本当の痛みや苦しみを自覚しない限り、打つべき手も思いつかないはずなんだ。

 (聞き手・太田啓之)

    *

 ごみたろう 45年生まれ。広告、工業デザインを経て絵本作家に。400冊以上の作品がある。代表作に「きんぎょがにげた」「さる・るるる」など。

=================================引用終わり

五味さんのご意見に、私も同感です。
(学校教育を批判してますね~)

五味太郎さんの絵本は、うちの子供たちも大好きで、
図書館でかたっぱしから借りては読んでいました。
今、うちにあるのはこれ。パート2も、
物持ちがいいんです(笑)

ことわざ絵本ことわざ絵本
(1986/08/08)
五味 太郎

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五味さんはこんな本も出しているみたいです。↓
これは読んでませんが、レビューを読むとおもしろそう、
機会があったら読んでみたいです。

大人問題 (講談社文庫)大人問題 (講談社文庫)
(2001/05/08)
五味 太郎

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私は子どもは先生だと思っていますが、
子どもに読んでやっている絵本の作家に
親が教えてもらうことも多かったです。


かこさとし(加古 里子)さんとか、
あちこちの図書館にあったの、ほとんど読んでます・・・

からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))
(1973/09)
加古 里子

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宇宙―そのひろがりをしろう (かがくのほん)宇宙―そのひろがりをしろう (かがくのほん)
(1978/11/15)
加古 里子

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子どもの心が理解できる人でないと、子どもに人気の絵本は書けませんよね。

社会が人間的に破壊してしまうと、
「頭がよくて、活発な中学生」や、
「腕の良い職人の親方」が、自爆行為をしてしまうようなところまで
追い込んでしまうことになるのでしょう。
それは本当に悲しいことです。
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