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日本人としてのアイデンティティってどういう意味?わかんね、本当に大切なのは人間としてのアイデンティティじゃね?

最近ニュースの方が忙しいんですけれど、
困ったニュースが多いですね。

それになんだか難しい、
難しすぎて、うまく文章にできるかどうかはわかりませんが、書いてみます。



小言幸兵衛さんの、「噺の話」にこんな記事がありました。
英語教育「改革」という、
義務教育の「改悪」に反対!

http://kogotokoubei.blog39.fc2.com/blog-entry-1086.html

教育改革はひどいです。
幸兵衛さんと同じく私も反対です。

「日本人としてのアイデンティティ」という言葉が、
たくさんでてきたので、これ、おかしいんじゃないのと、思うんですね。

20131213171120cd6[1]
(本来なら全文を引用させてもらいたいところではありますが、
長くなるので、画像だけお借りします。)



私はこのところ不妊治療について記事を書いていましたが、
先日こんなニュースがあり新聞紙面でも大きく取り上げられていました。

================================引用はじめ

社説:生殖医療と子供 権利守るルールが必要
http://mainichi.jp/opinion/news/20131215k0000m070069000c.html
毎日新聞 2013年12月15日 02時31分
 生殖補助医療が進展し、家族のあり方が多様化する中で、最高裁が初めての判断を示した。

 性同一性障害で女性から男性に性別を変更し結婚した人について、第三者から提供された精子で妻との間に生まれた子供を、法律上の子と認めたのだ。血縁よりも現実の夫婦関係を重視。「妻が婚姻中に妊娠した子は夫の子と推定する」とした民法の「嫡出推定」の規定を適用した。
(以下略)

==================================引用終わり

不妊治療の延長線上にある、第三者から提供された精子での人工授精AIDで生まれた子は、
法律上は自分の子と認めるという判決が出たそうです。



一連の、不妊治療(生殖医療)についての情報を集めていたんですが、
なんだか釈然としないんですね。
何だろうと考えていたんですが、
親の側からだけの、つまりすべてが親の都合、医者の都合によって行われていて、

いったい当事者である子どもたちは、
どう感じているんだろうということが見えてこないんです。

調べていくうちにやっぱりありました。
子どもたちは厳しい調子で、訴えています。

===============================引用はじめ
ドキュメント・AID(非配偶者間人工授精)
「私はいったい何者なのか」人工授精で出生し、
遺伝上の父を探す現役医師の実名告白

http://g2.kodansha.co.jp/4291/4641/4915.html
 第2回

「自分は何者なんだろう」

子供は通常、祖父母の存在を意識しながら育つ。生きていようと他界していようと、祖父母がどういった人物であったか、具体的なストーリーがそこにあるので、血縁を遡ることでアイデンティティが確立される。だが、AIDの場合は、匿名の精子が提供されるので、父方の血縁関係がすっぽり抜けて空白状態になる。

「自分のアイデンティティの半分がふわふわ宙に浮いている気持ちになった。自分は何者なんだろう。どこの誰なんだろうと思った」

加藤はそう振り返る。

私がアメリカやイギリスで取材したAID出生者も異口同音に「アイデンティティの半分が空白状態」である気持ちを吐露する。

イギリスで、41歳のときに母親からの手紙で初めて自分がAIDで生まれたことを告白されたクリスティーン・ウィップ(55歳)は、

「母親から『望まれてこの世に生まれ、愛情を注いで育てた』といくら言われても感謝の気持ちはまったくない」

と怒りを隠さない。

21歳で初めてAIDで生まれたことを知ったイギリス人のトム・エリス(27歳)も、「AIDで生まれた子供は遺伝上の父親や母親を知る権利がある」と言い、こう主張する。

「自分の出自を知る権利を子供に与えないのならば、その人は子供を産むべきではない」

2010年8月、元郵政相の野田聖子(50歳)がアメリカで提供卵子による妊娠を果たし、大きな話題を呼んだ。出産後も、野田はテレビや新聞のインタビューで、卵子提供者には会えないと約束したことを子供に伝え、誰よりも望まれてきた子だから堂々としてくれと言い続ける、と語る。だが、そうは言っても子供のアイデンティティの空白は埋まらないのではないか。

加藤は自らの出自を知った1年後に医師の国家試験を控えていたが、そのための勉強にはまったく手がつかなかったという。当時はAIDという言葉すら知らなかったが、母親が認めた翌日から、まずインターネットで調べ始めた。AIDが提供精子を使う不妊治療であることはすぐにわかったが、それ以上の詳しい情報は当時なかった。今度は図書館に通って医学論文や新聞記事を渉猟した。日本語の論文は、ほとんどが慶應大学の飯塚理八名誉教授(※)(2006年、82歳で他界)の執筆によるものだった。

================================引用終わり

これとどこかで似たような話、説明しているような話を
読んだことがあると、思い出したのですが、
自分のブログでした(笑)


これは、アリス・ミラーの”魂の殺人”から、
アドルフ・ヒトラーの父、アロイスについて書かれた部分の書き写しですが。
http://aoamanatu.blog.fc2.com/blog-entry-386.html

アロイスは息子であるアドルフ・ヒトラーに
ベルトで打つなど、死にそうになるぐらいひどい虐待をします。

================================引用はじめ
1.貧乏
2.私生児としての生まれ
3.五歳での生母との別れ
4.ユダヤの血

このうちはじめの三点には疑いの余地はありません。四番目はただの噂だったかもしれませんが。だからといって事態が楽になるものではありません。誰も正面切ってそれを言うものはなく、いつもコソコソささやかれるだけの噂というものを一体どうやって防げましょう。それくらいなら、たとえ最悪のものであっても事実を知った方がずっと楽です。たとえば仕事の上で地位を登りつめ、昔の貧しさの跡かたもなくすることは可能です。アロイスもそれには成功しました。それにアロイスは、彼の娶った二人の妻をどちらも、結婚の前に妊娠させ、自分の蒙った婚外出産という運命を自分の子どもの上に今度は自分の手でもたらして、無意識のうちに運命に復習する事も出来たのです。しかし、自分の血統についての疑問は生涯解けることはありませんでした。
 自分自身の生まれがはっきりしないというのは、意識してそれを生き、それを悲しむことのないかぎり、人間をひどい不安と焦燥の中につき落としえるものなのです。
それも特にアロイスの場合のように、正しいとも完全に間違いだとも証明し得ない不気味な噂がついて回るときには。(p196)

=================================引用終わり
魂の殺人―親は子どもに何をしたか魂の殺人―親は子どもに何をしたか
(1983/07)
A.ミラー

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これはアロイスが抱える、
アイデンティティの問題のことを言っているのではないでしょうか

これは、
親がだれであるかはっきりしない人をおとしめるために書いたものではありません。


みんながみんな自分の問題を、
社会に迷惑をかけるという形で、ぶちまけるわけではありません。
【意識してそれを生き、それを悲しむことのないかぎり】
・・・とありますから、意識してそれを生きそれを悲しめばいいのです


何が言いたいかというと、アイデンティティが構築できないという問題は
子どもの側からすると、ものすごく重要な問題であり、
それがものすごい苦しみを与えるものであるという、事実です。

大人の側がそれに気づいていないと言う事も、
その苦しみに拍車をかけるという事でしょう。

拡大解釈するなら
私自身も母子家庭の母親なので、危険なところにあると思います。
子どもはできるだけ父親に会わせ、父親にはどのような形でもいいから
(養育費とか学費とか)少しでも父親としての義務を果たしてもらうように、
はたらきかけていかなければならないと思います。
・・・というか、そう思ったのでそうしてきました。

「離婚」は珍しいことではなくなったからといって、
もう片方の親に会わせないとか、養育費も請求しないとか、
そういう人がいますが危なくないですか?


「不妊治療」する人も増えてきましたが、大丈夫でしょうか?

私が今の子どもの立場で、親の離婚とか、自分自身に障がいがあったとしたら、
自分は不妊治療によって産まれた子どもなのではないか・・・
「障がい児になる可能性が高いとわかっていながら不妊治療をやったのではないか」とか
「他にも兄弟姉妹があったのではないか」とか、疑うだろうと思います。

(実際、私にはお兄さんかお姉さんがあったらしいです)
かなしいかな、私の母親が不誠実で
頭がおかしいのも事実なので、私は母が信用できないのです。



ウィキペディア、「自己同一性」より
http://ja.wikipedia.org/wiki/自己同一性
===============================引用はじめ

自我同一性がうまく達成されないと、「自分が何者なのか、何をしたいのかわからない」という同一性拡散の危機に陥る。同一性拡散のあらわれとして、エリクソンは、対人的かかわりの失調(対人不安)、否定的同一性の選択(非行)、選択の回避と麻痺(アパシー)などをあげている。またこの時期は精神病や神経症が発症する頃として知られており、同一性拡散の結果として、これらの病理が表面に出てくる事もある。

自我同一性は青年期だけの問題ではなく、中年期や老年期において何度も繰り返して再構築されるものなので、上手く行けばアイデンティティは構築されたまま人は過ごす事が出来るが、上手く行かない人は人生において何度もこの同一性拡散を経験して、二次的に精神病理にまで落ち込んだり、人生の停滞を経験する事となる。

===================================引用終わり

子どもにとって生まれや育ちにまつわる事実関係がはっきりしているという事は
心にとっての母乳や食べ物のようなものであって、
心の健康のために、欠かせないものなんです。

これがちゃんと満足させられていないと、心が病気になるといっているんです。
個人の問題なんです。


社会的におかしいのは、血縁関係だとか、家族だとか
そういうアイデンティティの構築に欠かせないものを
分断するような事を容認しておきながら、

アイデンティティというものを教育することができると思い込んでいること、
アイデンティティは個人の問題だと理解していないこと、

「日本人として」という以前に
「人間としてのアイデンティティ」

のぽっかり空いた空白に
「日本人としてのアイデンティティ」
とやらを、無理やり教育でねじこもうとすること、
危惧します。

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