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ケトン体が人類を救う?・・・鶏の卵に糖質がないから、ヒトも糖質はいらないと言う医者が信用できますか?

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(ひよこさんの主食はトウモロコシらしい)

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江部さんのブログですが、
最近断食がどうのこうのとか書いていますが、
糖質制限食をやっているかぎり、
断食なんてしなくてはよいはずではなかったでしょうか。

まぁ、断食の話の前にケトン体の話ですが、
江部さんの、ケトン体安全宣言記事に、
どんなすごいことが書いてあるのかと思ったら、
宗田さんのこんなコメントを引用し掲げているとは、
ちょっとどうかと思います。

http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3405.html
=========================引用はじめ

宗田哲男先生からも、ケトン体安全宣言です。

2015年06月03日 (水)

こんにちは。

宗田マタニティクリニックの宗田哲男先生からも「ケトン体は安全です!」とのコメントを頂きました。

宗田先生、ありがとうございます。

宗田先生は、年間約700の分娩を手がける第一線の産婦人科医師です。

妊娠糖尿病に関しても2010年から糖質制限食でコントロールしておられます。

妊婦に糖質制限食を導入された結果、安産となり、帝王切開率が約1/3に減少したそうです。

年間分娩数約1300の永井クリニックの永井泰先生と共に、第1回目の
母子栄養懇話会
http://www.nagai-cl.com/srv_nut_blog.asp?blog_eiyou=1164
を開催されました。
素晴らしいことです。

妊娠糖尿病の患者さんに対し、安易に「糖質摂取+インスリン」を押しつける旧来の常識を覆すには、宗田先生や永井先生のような産婦人科医師が増えていくことが必要です。

母子栄養懇話会がそのきっかけになればいいですね。


【15/06/03 宗田

ケトン体は安全です!

まなさん、ケトン体が危険なものなら人類はつわりを切り抜けられなかったでしょう。

今や糖尿病医は、ケトン体に対する正しい知識が求められていますが、ほとんど無理です。ケトン体は怖いということで患者さんを脅かすだけで実際考えたことがないのです。

でも、生まれたばかりの赤ちゃんはみんなケトン人間です。もともとケトン体で栄養されているからです。

糖尿病専門医に、脅かされたら、鶏の卵は、何をエネルギーにしているのか質問してみてください。生物はほとんどみな、卵の時代を通過します。でもそこにはブドウ糖は、ありません。

ケトン体を理解できるかどうかがこれからの医者の試される時です。

でもまだ卵は1日1個だと言っている医師もいることでしょう。

考えない医師が多すぎますが、実はよく考える妊婦さんは増え続けています。

まなさんは間違っていませんから頑張ってください。】


=========================引用終わり

まず江部さんの
>妊娠糖尿病の患者さんに対し、安易に「糖質摂取+インスリン」を押しつける旧来の常識

安易にインスリン注射を押し付けるようなことがあってはいけない
というのは正しいのだろうと思います。

しかし宗田さんのコメントはそれとはまったく関係のないことを書いています。

>ケトン体が危険なものなら人類はつわりを切り抜けられなかったでしょう。

意味不明。
それにしても宗田さんのコメントは、
まるで子供の作文みたいな文章だと思うのは私だけでしょうか。


>生まれたばかりの赤ちゃんはみんなケトン人間です

出産直後の赤ちゃんが、
低血糖を起こしやすいというのは不思議ではありません。
赤ちゃんにケトン体が多いというのも何の不思議もありません。
だからといって赤ちゃんがケトン代謝であるという証拠にはなりません。
(これについては下↓に詳しく書きます)


>糖尿病専門医に、脅かされたら、鶏の卵は、何をエネルギーにしているのか質問してみてください。生物はほとんどみな、卵の時代を通過します。でもそこにはブドウ糖は、ありません。

こんなことを医者に質問する患者がいたら顔を見てみたいです。

ニワトリの卵とヒトの妊娠を一緒にするとは論理の飛躍も甚だしいです。
私たちは哺乳類なのだから
せめてラットの胎児のデータを引き合いに出してほしいと思うのは私だけでしょうか。

百歩譲って、どうしても鶏の卵を引き合いに出したいのなら、
せめて有精卵からデータを取ってそれを示すべきではないでしょうか、
これもバカみたいですが・・・(笑)

卵だけじゃないです。
鶏も、ラットも、牛も、豚も穀物(糖質)を食べていますが、
動物の体(肉など)にはほとんど糖質がないと声を大にしているのは、
当の糖質制限食の先生方ではないですか。

糖質制限食の先生方は、肉には糖質がごくわずかしかないから
どれだけ食べても良いと言っているわけです。
動物の糖質は肝臓にわずかにあるぐらいだから、
無精卵のように肝臓や血液や筋肉がない段階で、
糖がなくても不思議ではないです。

糖質がないからケトン体がたくさんあるという証明にはなりません。
事実卵には短鎖脂肪酸だけでなく、中鎖脂肪酸さえありません!!

もしもニワトリの卵にケトン体があったとしても、
胎盤にケトン体がたくさんあったとしても
(ケトン体は脂肪の合成に使われる可能性があるようです)
糖尿病の人にとってケトン体の爆増が安全であるという証明になりません。




そもそもひよこは、
ふ化したとたんに、コメやトウモロコシを食べ始めますからね。
ひよこは宗田さんや江部さんがやっている糖質制限食をやりませんし、
1日1食も断食もやりませんし、お酒だって飲みません。

妊婦に例えられた卵が、食べ物としての卵とかぶっているところも、
コントの台本かと錯覚しそうです。

これをもって安全宣言ですと?



まぁ、たとえ話を書くなら、
糖尿病のおじいさん先生たちはこう言っているようなものです。

「私の部屋(体)のエアコンもストーブも(脳や筋肉)故障しています。
ブレーカーも(膵臓、肝臓)壊れちゃっていますから、
電気(糖質)は止めてもらわないと困ります。
電気が漏電しては大変ですから。

それより、部屋の中にたまりにたまったごみ(脂肪)を
減らさなければならないので、
細々と燃やして(1日1食)暖をとるしかないのです。
それでは寒いかもしれませんが、
お酒を飲んで寒いのを忘れることにします。
アルコールは燃料にもなるすばらしいものなんだし。」





たしかに赤ちゃんの体のエネルギーシステムは未熟で、
よく機能していないという点
妊婦さんが非常事態であるという点では
糖尿病のおじいさんと共通しているかもしれませんが、

もう老い先短い糖尿病のおじいさんのケトン体と一緒にするのは、
あまりにも赤ちゃんに失礼だと思います。

赤ちゃんは糖尿病のおじいさんと反対に、
脂肪を付けてどんどん太らなければなりません。

赤ちゃんは糖質制限なんか絶対にしていません。
断食もやりませんし、お酒も食酢も飲みません。
短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸が少なく(牛乳との比較による)
糖質たっぷりのお乳を飲んでいます。

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(画像はミセスガガさんのブログからお借りしました)

しかも一日に何回も・・・

赤ちゃんに糖質オフのミルクを飲ませたり、
お酒を飲ませたり1日1食や断食なんかやらせたら
それこそ殺人事件です。



人間の赤ちゃんは、乳糖からビフィズス菌などの善玉菌によって
ケトン体を得ているようです。
(酢酸、アセトン、お酒も、糖質を細菌に分解させて作られます)

お乳の主成分といえる乳糖は
まずは小腸の上部で酵素によって分解されて、
ブドウ糖として使われます。

それから大腸まで到達した一部の乳糖は、
ビフィズス菌などの善玉菌によって、酢酸などのケトン体に分解されます。
ケトン体は大腸のエネルギーとして使われ、
一部、脳や筋肉にも回されることでしょう。
大腸の中の余ったケトン体は、便として速やかに排出されるはずです。

赤ちゃんのうんちが酸っぱいにおいがするのは、
酢酸などによるものだと、少なくとも私はそう聞いています。


ヒトのお乳の脂肪酸組成を見ると短鎖脂肪酸(ケトン体の原料)がゼロです。
オレイン酸などの脂肪酸が多く、むしろラードなどに近い脂肪酸組成だと思います、
貯蓄に回されると考えたほうが自然だと思います。

短鎖脂肪酸を含む牛乳ややぎ乳に比べて、
母乳が脂肪をケトン体に回しやすいように出来ているとは、考えにくいのです。


ヒトの赤ちゃんには
ウシなどに比べて、脂肪より乳糖を利用するための
すばらしいサイクルが出来上がっているんだと思います。



糖尿病のおじいさんのケトン代謝と、
赤ちゃんのケトン体はこんなに違うのに
一緒にするのは、やっぱり論理が飛躍しすぎています。

もちろん老い先短い、糖尿病のおじいさんおばあさんが、
どんな食事法をされようが、私は何も言うつもりもありませんが、
高血糖や、高ケトンが怖いからといって、
赤ちゃんやママたちを道連れにするのはやめてほしいですね。


(当記事はしろうとの意見です。
赤ちゃんの体のケトン体が乳糖から来ているのでなく、ケトン代謝である
というのが正しいと思われる方は、どうかご教示ください)
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