飽和脂肪酸摂取量が少ないと、総死亡、生活習慣病のリスクが高くなる

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(ハンバーグです。
うちではこの、どこにも売ってない、幻のツチノコソースと呼ばれる(笑)
サンキョーヒカリデーツ入りソースが大好評です)

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前回からの続きです。
肉たたき、牛乳たたき記事は、毎年のようにくりかえされているようです。
きちんと最後まで読むと、
ばかばかしいとかどんでん返しがあるとかとわかるのですが・・・
みなさん忙しいので、サラッと読んでしまうようですね。

それにばかばかしいとわかっていても何回も何回も繰り返されていると、
マインドコントロールされてしまわない方が不思議です。

こういった記事の多くが米国からのもので、
これは日本の玄米信仰のようなものとはちょっと違うようです。

世界的にこういうことが行われているって
どんな意図があるのだろうかと疑ってしまいます。



ちょっと検索して拾った記事です。
2012年6月19日号
リーダーズ・ダイジェストの不条理な記事
「赤肉は体に悪い。いや待てよ、やっぱり良い!」

http://www.iv-therapy.jp/omns/news/17.html


2012年03月15日
赤身肉を食べすぎると死亡リスクが高まる 米研究
http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2012/002016.php



こちらには2009年のアメリカの発表が書いてあります。
2014年12月2日 18:53
ダイエット外来
肉食と寿命の関係

http://www.taiyou-clinic.jp/blog/archives/2025

どれを読んでも、やけに詳しいのは死亡率だけで、
不安のあおり記事みたいに見えます。
グラム数や、期間や、比較対象や、具体的な栄養素といった、
肝心のところが抜けていて、子供だましみたいな記事となっています。





日本の論文で、詳しく書いてあるものがあったので載せてみます。

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4g.pdf

==========================引用はじめ
2‒2.飽和脂肪酸

(中略)

2‒2‒2.成人(目標量:下限)

(中略)

日本人40~69 歳男女を対象にしたコホート研究28)では、飽和脂肪酸摂取量の中央値18. 3 g/日の
群における脳出血罹患率を1とすると、11. 9 g/日(=5. 3% E)の群は2. 21、8. 5 g/日の群は
2. 60、5. 0 g/日の群は3. 37 となる。ハワイ在住の45 歳以上の男性日系人を対象としたコホート研
究30)では、飽和脂肪酸の摂取量が10 g/日(3. 9% E)以下だと、総死亡率、がん死亡率、冠動脈疾
患死亡率、脳卒中死亡率が急増し、10 g/日以上の約2 倍になる。このため、飽和脂肪酸摂取量が
4. 6% E[=(5. 3+3. 9)/2]より少ないと総死亡、生活習慣病のリスクが高くなる可能性があると考
え、これを丸め、4. 5% E を目標量(下限)とし、18 歳以上の男女に適用した。しかし、これらの
研究では動物性たんぱく質摂取量の調整はされておらず、脳出血等の罹患増加の原因は飽和脂肪酸
摂取量の減少に伴う動物性たんぱく質摂取量の減少による可能性もある。このため、脳出血予防の
ためには、飽和脂肪酸は乳製品や肉類から摂取することが望まれる。

2‒2‒3.成人(目標量:上限)

(中略)

多くの横断研究で、飽和脂肪酸摂取量と肥満との間に正の関連が示されている38)。しかし、肥満
に強い影響を与える身体活動量とエネルギー摂取量の把握がこれらの多くの研究では不十分なた
め、飽和脂肪酸の摂取量の増加が原因で肥満が発症すると結論するのは難しい。
観察研究39‒41)で糖尿病の罹患と飽和脂肪酸の摂取量との間に正の関連が示されているが、BMI で
調整すると飽和脂肪酸摂取と糖尿病罹患との関連は認められなくなる。一方、糖尿病の罹患の原因
のひとつであるインスリン抵抗性と飽和脂肪酸の摂取量との関連を調べた横断研究42‒44)では、BMI
調整後でも飽和脂肪酸摂取量とインスリン抵抗性の正の関連が認められている。介入研究45,46)で
も、飽和脂肪酸の多い食事はインスリン抵抗性を生じる。これらの結果は、飽和脂肪酸の摂取増加
により、肥満またはインスリン抵抗性(肥満とは独立して)を生じ、糖尿病の罹患が増加する可能
性を示唆している。

(中略)

=====================引用終わり

これぐらい栄養素のグラム数や、年齢や、どこの国の人の話かまで
はっきり書いてもらわないと、信用できませんよね。

これを読むと、飽和脂肪酸の場合、不足は怖いです。
飽和脂肪酸の摂取量が10 g/日(3. 9% E)以下だと、総死亡率、がん死亡率、冠動脈疾
患死亡率、脳卒中死亡率が急増し、10 g/日以上の約2 倍になる。


脳出血のデータにある18gを摂ろうと思ったら、
最低でも豚肉100g+ほかの油とか食べないと、摂れないでしょうね。

飽和脂肪酸過剰の場合は肥満や、インスリン抵抗性に関与しているのは事実のようです。
しかし運動などをやって食べ過ぎないようにして、体重調整すれば
飽和脂肪酸が肥満や糖尿病の、直接の原因にならないとも読めます。



それから、一価不飽和脂肪酸(オレイン酸など)に関しては、
飽和脂肪酸から合成されます。
たしかに・・・
肥満者において、高一価不飽和脂肪酸食を28 日間摂取すると、高飽和脂肪酸食や高炭水化
物食に比べインスリン抵抗性が改善することが示されている50)。

しかし当然、自由に食べさせておくと太るぞ・・・と(笑)

オリーブ油を推奨する、江部式の糖質制限食は、
(ケトン代謝でなければ)あながち間違っているとは言えないかもしれません。
しかも、もしもラードを摂ったとしても、約半分はオレイン酸なんですから・・・


多価不飽和脂肪酸は必須脂肪酸ですから、ゼロではいけません。
しかし、今はやりのαリノレン酸などのオメガ3の必要量は少ないな(1g)、
というのが印象です。


これを読むと、
ある程度の量の(飽和脂肪酸を含めて)油脂を摂らなければいけないとわかります。
以前オーストラリアへ行ったとき、モーニングステーキなんていうメニューがあって、
外国では、1日中肉ばっかり食っている人がいるのかと、感心した覚えがあります。
でも日本では、こういう人は珍しいでしょうね。
むしろ、朝昼晩と糖質ばかり食べている人のほうが多いでしょう。
(事実私の両親は銀シャリがごちそうで、
ステーキなんて食わず嫌いで口に合わない、という飢餓世代で
父は糖尿病、母は脳出血で悲惨な死に方をしました)


たんぱく質も糖質も、動物の脂も、魚や植物の油もちゃんと食べるべきなんです。
糖尿病の人が、糖質を摂らないことも、飽和脂肪酸を摂らないことも結局は同じと思います。
根本的な治療にはならないばかりか、
他の病気になってしまう可能性があるからです。

以上、シロウトの個人的見解でした。
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コメント

「完全遮断」の盲点

>みなさん忙しいので、サラッと読んでしまうようですね。

多忙というほどではないのですが、業務上の資料も含めて、どうにも「斜め読み」のクセが抜けないですね(汗)。
多読しようとすると、どうしても要点だけを掴みにいってしまいます。
学生時代や、卒業してから間もない頃は一つのコンテンツ(それこそ漫画も含めて)熟読しようと一生懸命だったのですが・・・。

余談が長くなりました。

今回ご紹介された文献と、フォミさんの解説をそれぞれ交互に読みました。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4g.pdf

「糖尿病なら糖質、肥満体なら脂質を完全にカットすれば良い」という論調が、落とし穴への道筋となっているのが分かります。
同時に、それを健常者(「何をもって健常か」とも指摘されそうですが)を当てはめようとする古今の健康法(糖質制限を含む)が、いかに危険なものかという事も証明しております。

【生体活動は、糖質・脂質をエネルギー源と成り立っている】

これに関しては、多くの媒体は意外と取り上げていません。
恐らくは、代謝異常で糖尿病・超肥満体になっても、完全カットは弊害が出る可能性はあるかと思います。
地球上の重力は我々にとって確かに「足枷」となっておりますが、完全無重力が良いわけではありません。
無重力下において、短期間で歩けなくなるくらい衰弱する事は、宇宙空間での研究で実証されております。
どんなに足腰が弱っているご老人に対しても、「無重力の環境が良い」なんて誰も言わないでしょう。

「人類数万年の歴史のほとんどは飢餓の時代であったために、余剰な糖質・脂質は不要」

たしかにそうなのですが、何故それが「完全カット」の方向に向かうのか。
理解に苦しみます。
そんな「余裕の言動」は、(不景気と言えど)飽食の時代だから成り立っているものかと思います。

本当に慢性的な飢餓状態ならば、恐らくそんな事は言わないでしょう。
米が「銀シャリ」くらいの価値になれば、糖質も脂質も喉から手が出るくらいに欲しくなるでしょうね。








  • 2016/07/11 (Mon) 23:34
  • ぐうず #-
  • URL
No title

ぐうずさん、

>たしかにそうなのですが、何故それが「完全カット」の方向に向かうのか。

問題はそこでしょうね。。
完全カットだったり、何か特定の栄養素が万病の薬であったり、

極端な食糧難の時代があり、
飽食の時代があり、
だれもが間違いなく、そういう親に育てられてきて、
人の心にも影響があるように感じます。

  • 2016/07/12 (Tue) 10:24
  • フォーミディブル #Ptq.3me.
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