2019/10/26
考え方の修正を迫る、メンタル系ユーチューバーは危険
メンタル系ユーチューバーの多くは、
視聴者に「考え方の修正」を迫ります。
でも、他人の心は変えられないと言いながら、
視聴者に自分を変えるようにと、
動画で言い続けるのは、矛盾していますよね。
メンタル系ユーチューバーたちは、
視聴者に自分の考え方や心を変えるよう勧めるのは
副作用があることを認識しているでしょうか?
2017年3月14日
「考え方の修正」迫る“なんちゃって専門家”たち
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170314-OYTET50022/
===================引用はじめ
不適切手法で患者がうつ深める副作用も
佐藤 認知行動療法もどきで起こる副作用とはどのようなものですか。
大野 不適切な認知行動療法を行う自称専門家は、患者さんに「考え方を変えよう」と求めます。しかし、考え方はその人の個性であり、簡単に変えられるものではありません。自分の考え方をなかなか変えられない患者さんは、そのような自分に失望し、さらに落ち込んでしまうかもしれません。
佐藤 具体的な例でご説明いただけますか。
大野 職場の人間関係がうまくいかず、うつ状態に陥っている会社員Aさんの例で説明します。Aさんは、職場の同僚たちが自分を嫌っていて、そのために飲み会にも誘ってもらえないと思っている。自称専門家は、そんなAさんにこう働きかけます。「同僚の人たちはあなたが忙しいと思って、気を使って誘わないのではないですか」。確かに、そういう可能性はあります。しかしAさんは、本当に嫌われているのかもしれません。本当に嫌われているのに、考え方だけを楽観的に変えろというのは酷なことです。
佐藤 楽天主義もほどほどにしないといけないですね。「よかった探し」は結構ですが、行き過ぎると現実逃避になってしまう。
大野 そうですね。Aさんにまず必要なのは、自分の今の状況を冷静に見詰めることです。「仲間と良い関係を築きたい」と願っている自分の感情に気付くことが大切です。我々専門家の役割は、Aさんの考え方を楽観的に変えることではなく、Aさんが自分の状況や感情を正しく見つめられるように支えることです。すると「自分は本当に嫌われている」という嫌な現実が目に入るかもしれません。そんな時、専門家がそばで支え、仲間とうまくやっていくためのコミュニケーション法などを一緒に考えていくのです。
佐藤 新聞やテレビなどでも、認知行動療法を簡単に説明するため、「考え方を修正する方法」などと言ってしまいます。気をつけた方がよいですね。
大野 考え方の修正ではなく、自分をしっかりと見つめ、どうしたいのかを考えることが必要なのです。認知行動療法が目指す適応的思考とは、何でも楽観的に受け入れる考え方ではなく、現状をより良く変えていくための工夫ができるようになることです。専門家は応援団やコーチの立場で、プレーヤーである患者さんを支えます。
====================引用終わり
認知行動療法のような
ある程度は効果が認められているようなものは
ものすごく専門的な手間暇と
お金がかかるということでしょう。
残念ながら
動画やセミナーや商材では無理だということでしょね。
だから、
出来れば初めから適応的思考でいきたいですね。
そもそも教育あるいは学校というものは、
性悪説に基づいて行われるものだと思います。
性善説ならそれほど教育は必要ないでしょう。
毎日学校へ通わせるのは性悪説(ネガティブ)に基づくものであり、
積極的不登校は性善説(ポジティブ)に基づくものでしょう。
多くの人がネガティブだから、
ポジティブになりなさいと言われるわけです。
ネガティブが身について苦しんでいる人が
ユーチューバーにポジティブ(善)になりなさいと説得され、
それに無理やりにでも従えば
一時的に楽になるという効果があるのは本当だと思います。
しかしユーチューバーが、
他の人の心は変えられないと言っている通り、
変わったとしても一時的なものであったり、
副作用があったりします。
一生勉強と言うユーチューバーがいますが、
一生勉強し続けなければいけないということは、
一生セミナーを受け続けなければいけないのであり
一生変われないということです。
スポンサーサイト
コメント