光市母子殺害事件: 元少年の死刑確定は 放射能汚染に不安を抱く母子に対するガス抜き

この事件の死刑判決はどうもすっきりしないんですよねー、
このようなブログ記事を見つけました、長いですがとても説得力がありますので、
そのままコピーさせてもらいます。

================================引用はじめ
光市母子殺害事件:
元少年の死刑確定は
放射能汚染に不安を抱く母子に対するガス抜き

http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-3237.html
今日、光市母子殺害事件の被告人の元少年の死刑が確定したせいか、「光市母子殺人事件:本村洋氏の気持ちはわからぬではないが・・・」という記事へのアクセスが増えている。

私の考えは、上記のエントリーを書いたときと全く変わっていない。自分の性欲を満たすために、母親と生後間もない9ヶ月の赤ちゃんを殺害したのは確かに恐ろしいことだが、以下の3つの理由で、この元少年に死刑が相当だとは思えない。

まずは、当時少年が、18歳と1ヶ月ということから、少年法が適用されれないのはおかしいと思うのが一つ。死刑を選択するかどうかは、これまでは、最高裁が83年の永山則夫下死刑囚に対する判決で判示した「永山基準」に照らして判断されてきた。犯行時18歳未満であった少年の量刑については、「死刑をもって処断すべき時は無期刑を科す」と規定し、法的には18歳以上から死刑を科すことが可能になる。少年の実際の年齢は18歳と1ヶ月だったが、後ほど詳しく触れるが、精神障がいで精神年齢は、5.6歳ということだったため、当然、物事のよしあしもわからないような状況だったことを考慮しなくてはならない。

又、18歳を成熟した大人と見るというのは、昔だったら許されるかもしれないが、今の18歳を見ると、時代と共に判断力や責任感が一般的に低下してきているような気がする。今の日本では、死刑を科す年齢を19歳まで引き上げる必要があるように思われる。さらに、精神障がいを患っている場合は、精神年齢を実齢とするべきである。

「永山基準」の考察すべき事項として(1)犯行の罪質(2)動喫3)態様、特に殺害の手段方法の執拗(しつよう)性・残虐性(4)結果の重大性、特に殺害された被害者の数(5)遺族の被害感情(6)社会的影響(7)犯行時の年齢(8)前科(9)犯行後の情状があげられている。元少年の弁護団は、法医鑑定書と裁判官が認定したことに大きな差があると述べており、まだ事件の真実は解明されていない状況だ。これらのことからも、又、少年法51条1項によれば、18歳未満の少年には死刑を科すことができないと定めていることからも、精神年齢が18歳未満であった元少年の死刑は回避されるべきであったと思う。

2つ目は、前述のエントリーにも書いたが、元少年の育った環境も考慮すべきであるということだ。元少年は、幼少時から父による虐待を受けてきた。父の虐待はひどいもので、殴る蹴るはもちろん、逆さまにされて頭から水風呂に沈めるなどの暴力もあったという。その上、母親からは、「あなたと結婚して子供を作りたい。」などと言われ、近親相姦の関係だったという。つまり、父親からは暴力的な虐待を受け、母親からは性的虐待を受けて育ったのだ。その母親も元少年が中学のときに首吊り自殺をしてしまったのだ。少年が絞首刑になって喜んでいる人たちは、そんな元少年がどのような精神状態で、毎日を暮らしていたか想像もできないに違いない。

3つ目は、もっとも重要なことだが、元少年が精神障害を患っていたことだ。精神鑑定をした野田正彰関西学院大学教授)と、加藤幸雄氏(日本福祉大学教授)氏によると、被告の精神年齢はかなり低く、5.6歳程度だと言う。ちょうど、少年が1歳くらいの時に父親から暴行され、頭部を強打したのが原因で発生した脳器質的脆弱性の可能性もあったらしい。元少年が勾留されている広島拘置所でも、統合失調症の治療に使う向精神薬が長期間多量投与されていたことなどの証拠もあり、少年は間違いなく精神障害者である。日本が順守するとしている国際的な基準は、精神障害がある死刑囚の刑を執行しないよう求めている。しかし、日本では、精神障がいがあるないにかかわらず、死刑を執行しているので、実際、アムネスティから目をつけられているのだ。

元少年が犯行に至る過程で、被害者に強く抵抗されたとき、自分が両親から受けた過去の凄まじい虐待の数々がフラッシュバックしたにちがいない。父親が母親を強姦し、自分の頭部を強打したこと。母親に性的虐待を受けたことなどが。幼児を虐待する人の約85%が自分も小さいときに虐待を受けた被害者だという。元少年の被告が被害者や被害児の殺人にいたったのも、両親への怒りや憎しみがそのまま目の前の親子に向けられてしまった結果に違いない。

元少年の手紙には殺害時の心境が書かれていた。被害児の遺体を押入れに入れたのは、元少年にとって押し入れはドラえもんがいる場所であり、そのドラえもんが何とかしてくれるのではないか、という思いからやったことであり、その後、元少年が被害者の死姦行為に及んだのは、小説「魔界転生」にインスピレーションをを受けて、被害者を、さらには被害者に投影された最愛の実母を蘇らせたいという衝動に突き動かされてのことだった。

元少年を誹謗中傷する人たちの中には、死刑を免れるためにわざとおかしなことを書いたと批判する人がいるが、元少年は、幼少期から虐待を受けて、発達レベルも5.6歳程度だったわけだから、上記のような子供じみたことを本気で思っていたに違いない。

主に上に述べた3つの理由から、元少年が死刑という極刑に値するという最高裁の判決には、はなはだ疑問が残る。だからこそ、今日、メディアがこぞってこの元少年の実名を明かし、死刑は免れないものであるかのように主張するのを読んで、おぞましい気分になったのだ。今回の判決は、まるで、放射能汚染によって危険に晒され、不安を煽られている日本中の母子たちから批判を浴びる政府や電力会社によるガス抜きのように思えたからだ。つまり、「御覧なさい。日本の司法は母子の味方ですよ。」と言うために、元少年を死刑にしたのではないかと、ついつい考えてしまう。

原発事故は、政府や電力会社の危機管理がずさんだったことから起きた人災だったが、被害を最小限に抑えることもできた。しかし、当時の菅内閣は、事故が起きてからも安全神話をつらぬいていた。まずは、原発を地震国家である狭い日本に54基も作った原子力村のメンバー全員と、国民から情報を隠匿し、嘘の情報を流した政府や政治家を一人残らず極刑に処するべきだ。これだけ多くの国民を不安に陥れた原発事故の責任者も罰せられない司法に、精神障害の少年に死刑を言い渡す権利はない。いったい、日本の司法はどこまで腐りきっているのか。


【安田好弘】#1 【光市母子殺害事件】法医鑑定書

山口・光の母子殺害:死刑確定へ 道内2人に聞く /北海道
毎日新聞 2012年2月21日 地方版

 99年に山口県光市で母子を殺害したとして殺人や強姦(ごうかん)致死罪に問われた当時18歳の元少年(30)の上告が20日棄却され、元少年の死刑が確定することになった。死刑の適用基準、犯罪被害者支援や少年更生のあり方など、幅広い議論を呼んだこの事件に関わった道内の2人に、判決の受け止めや今後の課題を聞いた。【聞き手・伊藤直孝】

◇被害者支援に勇気与えた--北海道被害者相談室長・善養寺(ぜんようじ)圭子さん(68)
光市事件で妻子を殺害された本村洋さん(35)とは7年前、道警が招いた講演会でお会いしてから親交がある。テレビでは激しい口調の場面がよく流れるが、実際に話すと、そういう雰囲気はない。「天国で妻と子に『お前たちの死を無駄にしなかった』と言うために動いています」と語る姿が印象的だった。

講演会後の懇親会で、02年に米国で同世代の黒人死刑囚と面会した体験を話してくれた。「死刑がいいのか、何とも言えない気持ちがある」とこぼしていたが、それに合わせて弁護士らが死刑廃止論を持ち出すと「明らかに死刑となるべき人間を弁護する時はどういう気持ちか」と、きつい口調で問い返した。被害者の心情には、推し量れない複雑さがあると感じた。

事件後、会社に辞表を出したけれど、上司に「社会人として税金を納めて、言いたいことを言うべきだ」と止められたという。本村さんは「お礼を言いたい」と感謝していた。被害者の心の回復は、どんな人と出会ったかで違ってくることに、私も気付かされた。

この十数年で被害者支援は大きく変わった。05年に犯罪被害者等基本法が施行され、08年には刑事裁判の被害者参加制度もできた。本村さんの活動は関係者に勇気を与え、流れを後押しした。

99年は217件だった道家庭生活総合カウンセリングセンター内の相談室への犯罪被害相談件数も、ここ数年は約500件に増え、被害者が声を上げやすい環境になった。事件後の被害者の居住確保など残された課題を前進させるため、今後も支援に取り組みたい。

◇真相未解明、冷静に議論を--札幌弁護士会・北潟谷仁(きたがたや・ひとし)弁護士(64)
刑事事件の法医学や精神鑑定を長く研究してきた縁で、旧知の安田好弘弁護士(主任弁護人)に請われて07年から道内でただ一人、元少年の弁護団に加わった。弁護人から見ると、事件は未解明で、判決には問題が多い。再審を訴え、死刑回避に取り組みたい。

この事件で元少年への判決が出るのは、今回が5回目。無期懲役判決だった最初の1、2審で弁護人は事実関係を争わず、審理を広島高裁に差し戻した06年6月の最高裁判決も「事実関係は揺るぎない」としてしまった。しかし被害者の遺体の首に残った傷跡は「絞め殺した」という供述と矛盾しており、事実関係の審理が尽くされたとは言い難い。

また、元少年は父親に暴力を振るわれ、自殺した母親からは性的虐待を受けていた形跡もある。ゆがんだ環境で育ったためか、拘置所で面会した際も非常に幼い印象だった。弁護団の中には死刑存続論者もいるが「当時18歳1カ月だった元少年を死刑にするのは問題がある」との点で一致している。

この事件では橋下徹弁護士(現大阪市長)がテレビで弁護団への懲戒請求を呼び掛け、私に対しても約300件の申し立てがあった。全て退けられたが、これほどの激しい抗議は初めてだった。

犯罪被害者の支援は極めて重要だが、それと被告の厳罰化を混同すべきではない。米国などでは殺人事件の被害者遺族が加害者やその家族と対話することで心のケアを図る「修復的司法」の試みが進んでいる。冷静で幅広い議論を求めたい。




光市母子殺害:遺族の本村さん「悩み続けた13年間」
毎日新聞 2012年2月20日 21時22分(最終更新 2月21日 1時16分)

司法の最終結論は「極刑」だった。山口県光市で99年に起きた母子殺害事件に対する20日の差し戻し上告審判決。死刑と無期懲役で揺れ続け、「犯罪被害者の権利とはなにか」という問題も浮き彫りにした事件は発生から約13年、5度目の判決で終結した。布に包んだ2人の遺影を抱え、目を閉じて判決を聞いた遺族の本村洋さん(35)は「悩み続けた13年間だった。遺族としては満足だが、決して喜びの感情はない。判決に勝者はいない」と語った。【安部拓輝、和田武士】

◇「判決に勝者いない」
「本件上告を棄却する」。午後3時、最高裁第1小法廷に金築誠志裁判長の声が響いた。本村さんは裁判官4人に深く一礼し、隣にいた妻弥生さん(当時23歳)の母親に「長い間、お疲れ様でした」と言葉をかけた。

その後、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見。「13年間、この事件に関心を持ってくださったことに感謝しています」。報道陣を前に、本村さんはそう切り出した。

少年に立ち直りのチャンスを与えるべきか、命で償ってもらうべきか。ずっと考え続けてきた。この日は「日本では死刑制度がある以上、18歳でも死刑が科される。被害者の数にとらわれず、被告を見極め、悩んで下した判決だったと受け止めたい」と語った。

判決は、元少年が差し戻し控訴審で一転、殺意を否認したことを「不合理な弁解」と指摘した。本村さんは「反省の情があれば死刑は下らなかった。残念だ。罪をかみしめ、それを乗り越えて受け入れてほしい」と複雑な思いをのぞかせた。

一連の裁判は優先的な傍聴権や被告への意見陳述権など犯罪被害者遺族の権利向上にも結びついた。一方で、感情をあらわにした言動により「死刑の推進者」というイメージで語られることに戸惑いもあったという。

この日の会見では「時間は最良の相談相手。冷静に事件を見つめられるようになった」と振り返った。亡くなった妻と長女に元少年も加え「3人の命を無駄にしないよう、死刑のような判決が出る事件がない社会を実現するにはどうすべきか、考えるきっかけになれば」と訴えた。

感情を抑えた静かな口調で約1時間。終了に際し、本村さんは09年に入籍し、2人で墓参していることを明かした。「弱い私を支えてくれる素晴らしい人と出会えた。前を向いて笑って生きていくことも大切だと思っています」。新たな家族との歩みに感謝の思いもみせた。



光市母子殺害 元少年の死刑確定へ
NHK 2月20日 15時56分

平成11年、山口県光市で、主婦と幼い娘を殺害した罪に問われた当時18歳の元少年について、最高裁判所は、「何ら落ち度のない被害者の命を奪った残虐で非人間的な犯行で、犯行当時、少年であっても刑事責任はあまりにも重大で、死刑を是認せざるをえない」として上告を退ける判決を言い渡し、死刑が確定することになりました。
平成11年、山口県光市で、主婦の本村弥生さん(当時23)と生後11か月だった娘の夕夏ちゃんが殺害された事件では、当時18歳だった大月(旧姓福田)孝行被告(30)が殺人などの罪に問われました。
1審と2審は無期懲役を言い渡しましたが、最高裁判所は、「特別な事情がなければ死刑にするほかない」として審理のやり直しを命じ、広島高等裁判所は4年前、死刑を言い渡しました。
20日の判決で、最高裁判所第1小法廷の金築誠志裁判長は、「何ら落ち度のない被害者の命を奪った冷酷、残虐で非人間的な犯行で、遺族の処罰感情はしゅん烈を極めている」と指摘しました。
そのうえで、「被告が犯行当時少年で更生の可能性もないとは言えないことなど、酌むべき事情を十分考慮しても刑事責任はあまりにも重大で、死刑を是認せざるをえない」と述べ、被告側の上告を退けました。
これによって、死刑が確定することになりました。
被告は犯行当時、18歳と1か月で、最高裁に記録が残っている昭和41年以降、死刑が確定する年齢としては最も低くなります。

NHKは、少年事件について、立ち直りを重視する少年法の趣旨に沿って、原則、匿名で報道しています。
今回の事件が、主婦と幼い子どもが殺害される凶悪で重大な犯罪で社会の関心が高いことや、判決で元少年の死刑が確定することになり、社会復帰して更生する可能性が事実上なくなったと考えられることなどから実名で報道しました。

今から約4年前に最高裁で死刑判決を受けたときにインタビューを受けた少年の父親は、下の動画の中で、少年に暴行したことを否定している。教育のためのしつけといいたいのだろうが、しつけにもほどがある。少年は、父親に幼少期に頭を強く殴られたことによって、脳器質的脆弱性を発症した可能性があるが、今回の裁判で、その点について、証明されなかったのだろうか。




母子殺害 元少年の心境は
NHK 2月20日 16時43分

山口県光市で主婦と幼い娘を殺害した罪に問われた、当時18歳の元少年は、判決を前に、拘置所でNHKの取材に応じ、「死刑を逃れたいという気持ちではないが、自分が死刑になれば償う機会がなくなってしまう」などと話していました。
広島拘置所に勾留されている大月(旧姓福田)孝行被告は、去年12月からことし1月にかけて、合わせて5回、NHKの記者と面会し、取材に応じました。
事件当時18歳でしたが、現在は30歳で、色白の顔に髪は丸刈り、がっちりとした体格でした。
この中で、死刑については、「死刑を逃れたいという気持ちではないが、自分がしたことに対して責任を取りたいという気持ちでいる。しかし、死刑になれば償う機会がなくなってしまう。死刑は悪だ」などと述べました。
また、事件を起こした理由については、「『甘え』と言われてしまうが、誰かに自分の話を聞いてもらいたかった。被害者の女性なら受け入れてくれるのではないかと思った」などと話しました。
このほか、当時を振り返って、「学校にいる間は、クラスメートや先生が助けてくれたが、18歳になり、社会人として自分で仕事の責任を守らなければいけなくなった。しかし、それができず、社会から逃げるようにして行き着いた犯行だった」などと述べました。



================================引用終わり

このブログに書いてきた問題キーワードが満載ですね。
■親からの虐待
■障がいを持った人、子どもへの配慮を欠く点
子どもや障がい者といった弱い立場の人間が
スケープゴートにされてしまっている可能性があります。
■処方薬、向精神薬の服用
犯行当時に使用していたかどうかはわかりませんが、
犯行当時使用していたとしたら、エライ問題だと思いますよ。
拘置所で、長期間多量の投与があったとすれば、裁判に影響があったはず。
■橋元徹が引っ掻き回している
この当時から橋下はアホだと思っていました。
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コメント

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はじめまして。
カナダde日本語から参りました。

向精神薬を多量に投与されていた、それは大いにあり得る話だと思います。
裁判官の心証をことさら悪くするような言動も向精神薬によってなされたものだとしたら、すべて納得のいくものばかりです。
わたしも精神科にはお世話になりましたからよく知っています。
今は症状は安定し薬一切使わないで精神を正気に保ち続けることができております。

それではまた来ますのでよろしくお願いします。

  • 2012/02/26 (Sun) 23:29
  • あつし #gKumvUXs
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あつしさんこんにちは、
カナダde日本語の、あつしさんのコメント、読ませていただきました。

>今は症状は安定し薬一切使わないで精神を正気に保ち続けることができております。
よかったですね。
私もです。

こちらこそよろしくお願いします。

  • 2012/02/27 (Mon) 07:21
  • フォーミディブル #Ptq.3me.
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