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ヒトラーVSアリスミラー  「ネガティブな差別意識は家庭のなかから生まれ、不健全な心の中で育つ」  ヒトラーの出自を三代さかのぼって暴き出した、アリスミラーの場合

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しつこく、前回の続きです。

例の某市長についてですが、彼は、ハシズムだとかナントカいわれていますが。
とうとう本人の口からも、週刊朝日の記事は、ナチスの民族浄化にも匹敵する、
という言葉まで飛び出したようです。

では、その、ナチスの民族浄化という思想は、どのようにして、誕生したのか。
(私は週刊朝日を読んではいませんが)政治家の出自を調べ公表することが、
ナチスの民族浄化(人種法)に匹敵するかどうか。
検証というか、――揚げ足を取って―― みたいと思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この本はヒトラーについての出自を世代をさかのぼって、
微にいり細にわたって、徹底的に調べ上げています。

私には、
この本のヒトラーの記述は、まるで今日の橋下徹騒動を予言しているかのように思えるのです。

魂の殺人―親は子どもに何をしたか魂の殺人―親は子どもに何をしたか
(1983/07)
A.ミラー

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要するに心理の本ですが、ヒトラーについての、非常に詳細な研究がされている、
アリスミラーの、「魂の殺人」からです。 太字部分はその引用です。

==================================

アドルフヒトラーは、その父アロイスヒトラーから、
ほとんど殺されそうになるほどの虐待を受けており、
父子の心の通いあいなどなかったということは有名です。

では、なぜアロイスがこのような非情な人間になったのか、
アリスミラーはこのように書いています。

1.貧乏
2.私生児としての生まれ
3.五歳での生母との別れ
4.ユダヤの血

このうちはじめの三点には疑いの余地はありません。四番目はただの噂だったかもしれませんが。だからといって事態が楽になるものではありません。誰も正面切ってそれを言うものはなく、いつもコソコソささやかれるだけの噂というものを一体どうやって防げましょう。それくらいなら、たとえ最悪のものであっても事実を知った方がずっと楽です。たとえば仕事の上で地位を登りつめ、昔の貧しさの跡かたもなくすることは可能です。アロイスもそれには成功しました。それにアロイスは、彼の娶った二人の妻をどちらも、結婚の前に妊娠させ、自分の蒙った婚外出産という運命を自分の子どもの上に今度は自分の手でもたらして、無意識のうちに運命に復習する事も出来たのです。しかし、自分の血統についての疑問は生涯解けることはありませんでした。
 自分自身の生まれがはっきりしないというのは、意識してそれを生き、それを悲しむことのないかぎり、人間をひどい不安と焦燥の中につき落としえるものなのです。それも特にアロイスの場合のように、正しいとも完全に間違いだとも証明し得ない不気味な噂がついて回るときには。(p196)


実際ヒットラーは、無意識の反復強迫によって、自分の家庭で受けた精神的外傷を全ドイツ国民に転嫁することに成功したのです。人種法の導入によってすべての市民はその出自を三世代前までさかのぼって明らかにせねばならなくなり同時にその調査結果を身に負わねばならなくなりました。悪ないしは怪しげな出自のものは、まず馬鹿にされ辱められ、そして最後には命を奪われたのです。(p210)

1、ヒットラーの父親も、努力を続け、成功し、靴屋の徒弟から税務署事務官にいたる出世を重ねながらなお過去の「汚点」を抹殺する事は出来なかったのですが、それはちょうどユダヤ人が何をしてもダヴィデの星をはずすことは許されなかったのと同じです。この「汚点」は存在し続け、一生彼を苦しめたのでした。彼が何度も引っ越した(フェストによれば11回だそうです)のも、職業上の理由以外に理由があったのかもしれません――行方をくらますという。この傾向はアドルフにもかなり強く現れています。フェストによれば「1942年シュピタール村〔父の出身地――A・ミラー註〕に自分の記念額が飾られていると報告を受けたヒットラーは、時々ある猛烈な怒りの発作に襲われた」そうですから。

2、それと同時にこの人種法は自分自身の子ども時代のドラマの反復を意味しています。ユダヤ人が手も足も出なくなったのと同じように、かつて子どもだったアドルフも父に殴られることから逃れられませんでした。それは殴られる理由が子どものふるまいにあるのではなく、父親の側の解けることなき問題にあったからであり、父親が、自身の子ども時代の悲しみを防御するために殴っていたからです。こういう父親たちというのは、気分がムシャクシャするからというので(たとえばどこかの夜会で、つまらない怪しげな人物扱いをされたと思ったなどどいう時)眠っている子どもをベッドから引きずりだして殴りつけ、それでどうにか自分の自己愛のつり合いを取り戻すなどということもよくやります(クリスティアーネ・F、19頁参照)。(p211)


某市長は、アドルフというよりは、アロイス(父親)と重なる部分が多いと思います
某市長は7人も子どもをつくったうえ、
なぜその子どもに執拗な体罰を加えるのか、説明がつくように思います。

(『いじめ行為に加担していた自分の子供を50分近くも投げ続けた』
・・・(ウィキペディア橋下徹より))

人々に自分を敬称や官職名をつけて呼ぶよう強要していたアロイスは、
アドルフを指笛で呼んだそうですが、
「呼び捨てされて激怒」の某市長は、
子どもを番号で呼ぶといううわさもある・・・等々


ヒトラーはユダヤ人だけでなく、身体障がい者や、精神障がい者も迫害し殺しました。

クララ・ヒットラーのせむしで精神分裂症の姉、つまり彼の伯母にあたるヨハンナが、彼が生まれたときから、アドルフの子ども時代ずっと通して彼の家族と同居していたという重要な事実は、これまでほとんど取り上げられてきたこともありませんでした。(p255)

フランチスカ・ホェルという婦人は、アドルフが生まれるころヒットラー家に勤めていたのですが、イエッツィンガーのインタヴューに答えて、アドルフの伯母に我慢できなくなってヒットラー家を辞めたと語っています。ホェルはまことにあっさりと「あんな頭のおかしいせむしなんかのいるところには絶対いられませんもの」といっているのです。(イエッツィンガー八一頁参照)(p256)


この伯母とも、肉親として人としての心のつながりというものがあったとしたら
障がい者まで殺す必要はなかったはずです。


普通、子どもが父親に虐待されているのだったら、止めに入り、
精神分裂症の家族に混乱させられていたとしたら、
子どもの立場に立って、子どもの心を理解し寄り添ってあげられるのは、
母親だろうと思います。

しかし母親クララは、息子を救うことの出来る人ではありませんでした。
アリスミラーは、クララを(夫の)奴隷でしかない(p252) と表現しています。
ヒトラーは虐待と混乱からの逃げ場がなかったんです。

(私は「いじめに加担した子どもを50分投げ続けた」某市長である夫を
黙認するような母親も、まともな母親とは思いません)


ヒトラーは自分とまったく違う人たちを迫害したのではありません。
自分を虐待し苦しめた家族と同じ共通点を持つ人たちを皆殺しにすることによって
父親や家族に復讐を果たそうとしたということだと思います。
結果的にそれが差別であった、
いや、そうではなく単なる自分の内にある怒りの矛先を向ける相手を、
探していただけなのでしょう。

何しろ、
(もしも生きていたとしたら)
人種法によって一番最初に殺されていたのは、
ヒトラー自身の、
3世代前まで出自をさかのぼれないユダヤ人の父、
障がい者の伯母、役立たずの母だったのです。

その行き着く先は・・・自分自身の自殺・・・以外ありえなかったのかもしれません。

この人種法は、アドルフが父およびその血筋から切り離されたことを保障するものと考えられてもいました。父親への復讐だけでなく、ヒットラー家の底流にあった、人を苦しめ悩ませる出自の不確実さも、人種法制定の重要な動機だったのです。すべての国民が三代前までさかのぼって証明をしなければならなかったのはアドルフヒットラーが、自分の祖父は誰なのか、確実なところを知りたかったからです。(p233)

アリス・ミラーはユダヤの血つまり、DNAを問題にしているのではありませんが。

出自が明らかでないことが、いかに子孫に悪影響を及ぼすか・・・
いかに人の心をゆがませるか、狂気に走らせる可能性があるかを
言っているのだと思います。

これは事実です。

何をおかしなことを???
と不思議に思われるかたは、ぜひアリスミラーの本を読んでください。
大変詳しく研究され、資料なども豊富で出展も明らかにされていて
もっとも信頼できるものだと確信しています。

こうして、
アリスミラーはヒトラーの出自を三世代前までさかのぼって白日の下にさらしました。
ミラーはホロコーストの再来を願って、そうしたのでしょうか、
そうではありません、
後の私たちが、このような過ちを二度と起こさないように、犠牲にならないように
警告のために、それをしたのだということは、火を見るよりも明らかです。

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(くだんの、某市長がヒトラーと例えられるのがあまりにも自然すぎてぞっとします)

最後にこんな一文を引用しておきます。

無意識の力を一度も直接に体験したことのない人たちには、ヒットラーの行為を理解するため彼の子供時代までさかのぼって考えるなど、とても子どもっぽく聞こえるかもしれません。こんなふうに考えている方がまだたくさんいらっしゃるのですから。「子どものことは子どものこと」、政治というのはもっとまじめな問題で、大人の人間のやること、子どもの遊びとは違うんだ、と。こういう人たちには子ども時代との結びつきなど怪体なものかバカバカしいたわごととしか映りません、この人たちは子ども時代の真実というものを――うなずけることですが――完全に忘れてしまいたがっているのです。でもそういう人たちにとってこそヒットラーの生涯というのは物の見方を変えるに役立つ好例なのです。これほど子ども時代からの連続性がはっきり見える例は他にありません。(p228)

心理の面から見ても「政治家は出自を三代前までさかのぼって公表するべき」
というのは当然でしょう。

橋下徹の言い分は、
政治的な面からだけでなく、心理的な面や、その他どの角度から見ても
大人の社会では、決して通用することのない、
しゃべればしゃべるほどぼろが出る、――墓穴を掘る――
言いがかりに過ぎないといえると思います。

あ、そういえば、どっかの無責任元都知事も、
やっぱり家族関係をあばかなければいけないようですね。ヤレヤレ



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コメント

すみません
ここのヒトラーの写真使わせてもらってよろしいでしょうか…?

  • 2015/07/19 (Sun) 19:10
  • koo #-
  • URL
No title

kooさん、

私もお借りしたものです(勝手に)
当ブログは営利目的ではありませんので、
昔の人や、公人の画像は使わせてもらっています。

  • 2015/07/20 (Mon) 05:49
  • フォーミディブル #Ptq.3me.
  • URL

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