万引きという病に悩む

1月8日朝日新聞、「ルポルタージュ現在」より

万引きという病に悩む
医師「刑罰より治療」


===========================引用はじめ(抜粋)

 コンビニに入ると、目当ての棚にまっすぐ向かう。菓子パン、お菓子、アイスクリーム――。手にしては次々に自分のバッグに入れた。OL風の服装に、手入れされた髪。支払いをしないで店を出ても、呼び止められることはまずない。
 30代の女性医師は約10年間、万引きを止められずにいた。
 20代半ばの研修医時代、家に戻ると、大量に食べては吐く、を繰り返した。摂食障害。2日おきに当直が回ってくる激務や恋人との関係でストレスがたまっていた。
 猛勉強して医師になり、やっともらえるようになった給料を、吐くためのものに使いたくない。お菓子一つから始まった万引きは、毎日になり、一つの店では収まらなくなった。バッグにすき間があると、「まだ盗(と)れる」と感じた。
 職場では、患者に向き合う時間を惜しまない医者として信頼されていた。なのに万引きはやめられない。やめたくもない。「意地きたなくて根性が悪い」。自分をもてあましていた。
 数年前、数百円の万引きで逮捕され、執行猶予つきの有罪判決を受けて初めて、弁護士の勧めで窃盗壁の治療を受け始めた、入院先で同じような問題を抱える同世代の患者と出会った。話をしながら、自分と重ね合わせた。
 子どものころから、「将来は医師に」「いい医学部へ」と言う親の期待にひたすら応えてきた自分。食べ吐きを繰り返し、「理解できない」「もったいない」と親から受け入れられない自分。つらい、悲しいと、人には言えない自分がわかってきた。

(中略)

窃盗は、刑務所に入る犯罪の3割を占める、中には経済的には買う余裕があるのに、つかまる危険に見合わない小額の万引きを止められず悩んでいる人たちがいる。「そんな人には刑罰より治療が必要だ」と武村さん(フォーミディブル 注、赤城高原ホスピタル、院長の武村道夫さん)は言う。

(以下略)
=============================引用終わり

20120911_38_01M[1]
(赤城高原ホスピタルの武村さん、原因のひとつは、処方薬も・・・)


赤城高原ホスピタル
http://www2.wind.ne.jp/Akagi-kohgen-HP/

私はなんとなく、親の期待にひたすら応えてきた人が
万引きする気もちがわかるような気がします。

私の知人も、中年になってから拒食でほとんど歩くこともできなくなりました。
この人は、親から虐待を受けてきただけでなく、父親の女房役をやり、
自分の面倒を見ながら、弟たちの面倒を見る・・・母親役もやってきました。

万引きはしませんが、何かをいつも探し求めているんですね。
お正月にも電話がありましたが、
食べ物とか治療法とか、相変わらず「何かを知らないか」というんです。

フォ「あなたいつも何かを探し求めているのね」
知人「そう?何を」
フォ「私以外の人にも、電話で聞いているでしょ、
   いろいろ、こんなのがあるよ、と、紹介してくれるけれど、
   ひとつも良いものがなかったでしょう?
   私が何か良いものがないかと考えても、
   きっとあなたが求めているものではないと思うわ」

「ミルクは何とか飲める、でも、キューピーの離乳食は、
自分の求めているものではなかった」そうです。
E161213H_M2[1]

結局、病院の栄養ドリンクで栄養は摂っているようですが・・・

医者になりなさいと、親に言われていた男性で、摂食障害になった人も知っています。

この人たちが無意識に探し求めているのは、親の愛だと思うんです。
親の愛はお金で買うものではないんです。
無償の愛なんです。
お金を払ってしまったら、無償の愛にはならない。

だから万引きしようが、むちゃ食いしようが、人に聞いて回ろうが、
自分の求めているものは手に入りませんから満足しないんだと思います、
自分でそれに気がつくかどうかでしょう。


社会的には立派な人でも、
親の期待に応えてきた人によくある事だと思うんですが
私にも自己評価の低い人の気持ちは理解できます。
私自身、お金を使うことにたいして罪悪感が強くありました。

「あなたはお金を使う価値のある人間だ」と
自分で自分に言い聞かせることもしばしばです。

お金を使う人は「お客様」上下関係で上になります。
これが気持ち悪いのかもしれません。
買い物依存症の反対。

万引き犯は上下関係で下になるから、
自己評価の低い人には、居心地がいいのかもしれません・・・
・・・まあ、想像ですが。
  


私の知人で、転移したがんを放置している人がいますが、
そのがんの知人より、拒食症の知人のほうが何倍も苦しそうに見えます。
そんなに苦しいのに、それをちゃんと診ようとする医者が少ないのが、
納得できません。

私は、依存症の専門の病院を、ネットで調べて教えてあげたんですが、
電話をかけた時点で、大学病院へ行けと断られたそうです。
休診日に凸電しちゃったのも、どうかとは思いますが・・・



本当に苦しい症状で、病院でちゃんと診てもらっている人は少なく、
がんや高血圧といった、自覚症状があまりない病気で、
医者にかかっている人が多いというのは、情けないかぎりです。
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コメント

病という本能ではないか

万引き=窃盗=自分に必要、欲しいものを所持者から奪う。
これは病気というより生物がの生きるための本能が影響しているのだと思います。
そもそも万引きという窃盗は人間だけではなく生物ならやりますし。
それを言うなら私はアメリカで銃規制反対派の半数のがはるかに精神的な病気だと思いますね。それも危険な。↓
http://yabaiyiyiyi.blog25.fc2.com/blog-entry-756.html

  • 2013/01/09 (Wed) 12:03
  • 元・S #-
  • URL
No title

元・Sさん、

>「凶器装備依存症」とでもいうような自分たちが何らかの危険な武器で武装していないと安心できないという薬物中毒よりも危険な病にかかっていると断言していいと思います。

武装していないといられないというのは、心が弱いのかもしれません。

  • 2013/01/09 (Wed) 18:17
  • フォーミディブル #Ptq.3me.
  • URL

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